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三宅さん寄稿 秋葉市長が評価 核廃絶PRパネル設置

■記者 滝川裕樹

 広島市の秋葉忠利市長は23日の記者会見で、服飾デザイナー三宅一生さん(71)が米ニューヨーク・タイムズ紙に被爆体験を寄稿し、オバマ米大統領に広島訪問を促したことについて「米国の世論に大いに影響する」と評価した。この日は会見場に、核兵器廃絶の世論を盛り上げる「オバマジョリティー・キャンペーン」のPRパネルを初設置した。

 秋葉市長は「三宅さんは心の中を見つめ、封印してきた被爆体験を公表した。核兵器廃絶を願う広島の心を世界にアピールしてくれた」と述べた。感謝の手紙を送ったという。

 市はホームページに三宅さんの寄稿を日本語と英語で掲載中。市長は「オバマ大統領が広島訪問を決断する上で大きな力になるのでは」と期待した。

 また、設置したキャンペーンのPRパネルは、高さ2・1メートル、幅2・7メートル。「2020年までの核兵器廃絶を」「オバマジョリティー」などの文字が入っている。デザインは市職員が考えた。

 パネルを背にした秋葉市長は、キャンペーンに賛同する市民が発案したTシャツも披露。「OBAMAJORITY」の赤と青のロゴ入りの2種類で、原爆資料館の売店などでの販売も検討するという。

(2009年7月24日朝刊掲載)

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