同じサイズで第四小児童と制作 熊野高「ゲルニカ」 平和創造の巨大絵 15日披露
24年6月12日
熊野高(熊野町)の生徒が、ピカソの反戦絵画「ゲルニカ」の思いをつなごうと、同じサイズのキャンバスに平和を願う巨大絵を描いている。全校生徒に加え、近くの熊野第四小の児童も作品づくりに協力。同高文化祭最終日の15日に体育館で披露する。
アートディレクションコースの生徒たちが企画し、4月上旬に着手。全校生徒に呼びかけて集まった原画81点から、3年山田のんさん(18)の作品を選んだ。原爆投下の悲劇に遭った広島に、大きな白いハトが愛情や友情、希望、幸福を運んでくるイメージ。寒色系で悲しみを表し、暖色系の花、星などで明るい未来を表現している。
ゲルニカと同じ縦3・5メートル、横7・8メートルのテント生地に下絵を描き、5月下旬から全校生徒380人がクラスごとにアクリル塗料で色付け。熊野第四小の3年生40人も同高を訪れ、塗料を付けたペットボトルの先をスタンプのように生地に押し付け、ハートとバラをピンクと黄に彩った。
「未来を見つめて平和な世界を創造していく意志を込めた」と山田さん。企画を提案した3年平野愛善(あいぜん)さん(17)は「皆が楽しそうに協力してくれてうれしい。一人でも多くの人に平和について考えてもらいたい」。文化祭後の掲示先は検討中という。(二井理江)
(2024年6月12日朝刊掲載)
アートディレクションコースの生徒たちが企画し、4月上旬に着手。全校生徒に呼びかけて集まった原画81点から、3年山田のんさん(18)の作品を選んだ。原爆投下の悲劇に遭った広島に、大きな白いハトが愛情や友情、希望、幸福を運んでくるイメージ。寒色系で悲しみを表し、暖色系の花、星などで明るい未来を表現している。
ゲルニカと同じ縦3・5メートル、横7・8メートルのテント生地に下絵を描き、5月下旬から全校生徒380人がクラスごとにアクリル塗料で色付け。熊野第四小の3年生40人も同高を訪れ、塗料を付けたペットボトルの先をスタンプのように生地に押し付け、ハートとバラをピンクと黄に彩った。
「未来を見つめて平和な世界を創造していく意志を込めた」と山田さん。企画を提案した3年平野愛善(あいぜん)さん(17)は「皆が楽しそうに協力してくれてうれしい。一人でも多くの人に平和について考えてもらいたい」。文化祭後の掲示先は検討中という。(二井理江)
(2024年6月12日朝刊掲載)