安保・核兵器 関係問う 広島で廃絶に向け討論
24年6月17日
核軍縮や国際政治の専門家が核兵器のない世界の実現に向け方策を話し合う討論会「変容する国際安全保障と核兵器」が16日、広島市中区の広島国際会議場であった。広島県と県主導の官民組織「へいわ創造機構ひろしま」が主催した。
一橋大大学院の秋山信将教授を進行役に国内外の専門家4人が登壇。ウクライナや中東で戦火が続く世界情勢を踏まえ、安全保障と核兵器との関係や、被爆地の役割について意見を交わした。
ドーハ大学院研究所のイブラヒム・フライハト准教授は「世界が多極化する中で核兵器の役割が高まっている」などと言及。一方、印空軍力研究センターのマンプリート・セティ特別フェローは「核兵器がいかにひどい兵器かすべての保有国が認識する必要がある。そのための役割が広島・長崎にある」と述べた。
オンラインを含め70人が耳を傾けた。広島なぎさ高3年の三村旬さん(17)=廿日市市=は「核兵器保有を前提とした意見もあり、専門家の考えと廃絶を願う広島市民の間に大きなギャップを感じた。課題は多いが、打破するのは自分たちの役目だと思った」と話していた。(山下美波)
(2024年6月17日朝刊掲載)
一橋大大学院の秋山信将教授を進行役に国内外の専門家4人が登壇。ウクライナや中東で戦火が続く世界情勢を踏まえ、安全保障と核兵器との関係や、被爆地の役割について意見を交わした。
ドーハ大学院研究所のイブラヒム・フライハト准教授は「世界が多極化する中で核兵器の役割が高まっている」などと言及。一方、印空軍力研究センターのマンプリート・セティ特別フェローは「核兵器がいかにひどい兵器かすべての保有国が認識する必要がある。そのための役割が広島・長崎にある」と述べた。
オンラインを含め70人が耳を傾けた。広島なぎさ高3年の三村旬さん(17)=廿日市市=は「核兵器保有を前提とした意見もあり、専門家の考えと廃絶を願う広島市民の間に大きなギャップを感じた。課題は多いが、打破するのは自分たちの役目だと思った」と話していた。(山下美波)
(2024年6月17日朝刊掲載)