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　呉市の海上自衛隊呉基地に１８日、トルコ海軍の新鋭軍艦「クナルアダ」（１５２４トン）が入港した。日本とトルコの国交樹立１００周年の記念事業で和歌山県や東京に寄港した帰りで、燃料などを補給し、乗組員は街で休養する予定。１９日には一般公開される。

　二川達也呉地方総監たち約８０人が桟橋で出迎えた。歓迎式典の後、同艦内の見学をするなどして親睦を深めた。

　同艦は８～１１日に和歌山県串本町に立ち寄り、乗組員たちは１８９０年に同町沖で沈没したオスマン帝国軍艦「エルトゥールル号」の慰霊碑を訪れ、犠牲者を悼んだ。この事故は、地元住民が乗員６９人を救助したことで、両国が友好関係を築くきっかけになったとされている。同艦はその後、東京国際クルーズターミナル（東京）を経由して、呉に入った。（小林旦地）

（２０２４年６月１９日朝刊掲載）