放影研移転26年度に 1年遅れ 11・12月ごろ着工予定
24年6月21日
放射線影響研究所(放影研、広島市南区)の広島大霞キャンパス(南区)への移転で、放影研は20日、新施設の完成が2025年度から26年度に遅れる見通しを示した。資材高騰に伴う設計の見直しで着工時期がずれ、残業規制により工期も延びると判断。概算の総事業費61億円も増える見込み。
長崎市で開かれた評議員会後の記者会見で明らかにした。今年10月に建築工事の一般競争入札を公告し、11、12月ごろの着工を予定。工期は21~23カ月を想定しているという。ただ、担当者は「1回で落札できるかが非常に不安材料」とも述べた。
放影研は2月、資材高騰などで設計の見直しが必要となり、着工時期が当初の23年度から24年夏に遅れると公表。25年度の完成目標に変更はないとしていたが、4月から建設業などに適用された残業規制に伴う「2024年問題」も踏まえ、26年度完成に見直した。
会見では、被爆2世のゲノム(全遺伝情報)解析に関し、8月5、6日にある放影研の一般公開の際に説明会を開き、理解を促すとした。(山下美波)
(2024年6月21日朝刊掲載)
長崎市で開かれた評議員会後の記者会見で明らかにした。今年10月に建築工事の一般競争入札を公告し、11、12月ごろの着工を予定。工期は21~23カ月を想定しているという。ただ、担当者は「1回で落札できるかが非常に不安材料」とも述べた。
放影研は2月、資材高騰などで設計の見直しが必要となり、着工時期が当初の23年度から24年夏に遅れると公表。25年度の完成目標に変更はないとしていたが、4月から建設業などに適用された残業規制に伴う「2024年問題」も踏まえ、26年度完成に見直した。
会見では、被爆2世のゲノム(全遺伝情報)解析に関し、8月5、6日にある放影研の一般公開の際に説明会を開き、理解を促すとした。(山下美波)
(2024年6月21日朝刊掲載)