日本被団協役員 初の被爆2世 松江の本間氏 総会が閉幕
24年6月21日
日本被団協に20日、初めての被爆2世の役員が就任した。東京都内での定期総会で、中国ブロックの代表理事に母親が広島で被爆した島根県原爆被爆者協議会の本間恵美子会長(74)=松江市=を選出。被爆80年が迫る中、活動の輪をより多くの2世へと広げる考えを示した。
代表理事は全国8ブロックと広島、長崎、東京、大阪に計12人いる。出席した全国の被爆者たち約90人が拍手で承認した。本間氏は閉会後の取材に「被爆者の思いを受け継ぎ、2世の会員を増やしたい」と話した。田中熙巳(てるみ)代表委員(92)も記者会見で「被爆2世も原爆の被害者だ。国の対応を追及していく必要がある」と強調した。
19日に始まった総会はこの日が最終日。カザフスタンが8月に開く核被害者援助に関する国際会議に合わせ、木戸季市事務局長(84)を現地派遣することも報告された。
被団協は21日、厚生労働省や与野党国会議員に、被爆2世を含めた国の援護充実や政府の核兵器禁止条約参加を要請する。(宮野史康)
(2024年6月21日朝刊掲載)
代表理事は全国8ブロックと広島、長崎、東京、大阪に計12人いる。出席した全国の被爆者たち約90人が拍手で承認した。本間氏は閉会後の取材に「被爆者の思いを受け継ぎ、2世の会員を増やしたい」と話した。田中熙巳(てるみ)代表委員(92)も記者会見で「被爆2世も原爆の被害者だ。国の対応を追及していく必要がある」と強調した。
19日に始まった総会はこの日が最終日。カザフスタンが8月に開く核被害者援助に関する国際会議に合わせ、木戸季市事務局長(84)を現地派遣することも報告された。
被団協は21日、厚生労働省や与野党国会議員に、被爆2世を含めた国の援護充実や政府の核兵器禁止条約参加を要請する。(宮野史康)
(2024年6月21日朝刊掲載)