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ウクライナの星空 避難女性が解説 東京で生活のゼムリヤチェンコさん 大田のプラネタリウムであす

 大田市の県立三瓶自然館サヒメルのプラネタリウムで22日、ウクライナの星空を映し出す特別投影がある。同国でプラネタリウムの解説員を務め、ロシアによる侵攻を受けて日本に避難しているウクライナ人女性が星空案内を担当する。(鈴木大介)

 解説するのは、東京都内で避難生活するオレナ・ゼムリヤチェンコさん(31)。大学や大学院では物理学を専攻した。同国東部の都市ハルキウのプラネタリウム施設で宇宙の解説や天体観望会の仕事をしていたが、2022年4月、戦禍を逃れるため来日。経験を生かそうと、プラネタリウム施設に勤めながら、全国各地の投影会で母国の星空について解説している。

 中国地方で一般向けの投影会に参加するのは、今回が初めてという。特別投影は「ウクライナの星空の下で」と題し、島根と同国の星空を映し出す。日本と異なる星座の捉え方や祭りなどの文化も紹介。ウクライナ語で解説し、同館学芸員が日本語訳を伝える。

 同館天文担当の竹内幹蔵学芸員は「海外の解説者の話を聞ける貴重な機会。星空を通して世界はつながっていることを感じてもらいたい」と話している。

 午後1時15分から約1時間。定員100人で、要予約。入館料(一般400円、小中高生200円)が必要。同館☎0854(86)0500。

(2024年6月21日朝刊掲載)

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