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広島でも犠牲者に追悼 教諭ら 学童疎開船 慰霊碑に献花

 沖縄の「慰霊の日」の23日、太平洋戦争中に撃沈された沖縄の学童疎開船「対馬丸」の犠牲者や沖縄戦の戦没者を追悼する集いが、広島市南区の比治山陸軍墓地であった。沖縄戦について学ぶ広島学院高(西区)のゼミが企画した。

 同高や広島女学院高(中区)の教諭たち9人が参列。対馬丸の学童を悼む銘板が併設された陸軍船舶砲兵部隊の慰霊碑前で黙とうし、献花した。対馬丸に乗った同級生を亡くした梅本テル子さん=東京=の追悼の辞を、広島女学院高の中村紀子教頭が代読し、「自分が助かったことが、幼いながらに後ろめたかった」と伝えた。

 大雨警報発表を受け、両高の生徒は参列を見送った。広島学院高の伊藤潤教諭は「時間の経過とともに戦争が遠い存在になってきている。若い世代に継承していくためにも、取り組みを続けたい」と話した。(口元惇矢)

(2024年6月24日朝刊掲載)

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