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核廃絶へ 体験や思い共有 中区の「フェス」に80人参加

 一般社団法人「核兵器をなくす日本キャンペーン」(東京)が23日、広島市中区の紙屋町地下街シャレオで「核兵器をなっくすフェス!」を開いた。約80人が参加し、被爆者の体験や平和への思いを共有した。 r>r>  被爆体験伝承者の茂津目(もづめ)恵さん(51)=東区=が、在日韓国人被爆者の朴南珠(パク・ナムジュ)さん(91)から受け継ぐ「あの日」の記憶を講話。今の西区福島町で被爆し「広島の街が消えてなくなった光景を目にし、血の気が引いた」「原爆は人間の尊厳を奪う残酷な爆弾」などと伝えた。 r>r>  参加者が自身の活動を紹介する時間も。平和記念公園(中区)で修学旅行生向けのガイドを務める大内正子さん(73)=西区=は「被害の実態を伝え、核廃絶の輪を広げたい」と話した。 r>r>  法人は4月に発足。日本政府へ2030年までの核兵器禁止条約への加盟を求め、市民への情報発信にも力を入れている。事務局の浅野英男さん(27)は「フェスが、団体や世代がつながる一歩になった」と手応えを話した。(黒川雅弘) r>r> (2024年6月24日朝刊掲載)

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