「ドイツ国際平和村」 ICAN加盟団体に 代表ら広島訪問 「核廃絶 子どもの未来守る」
24年6月24日
戦禍に遭った子どもを治療して母国に帰す活動に取り組むドイツの非政府組織(NGO)「ドイツ国際平和村」が、NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))の加盟団体に加わった。ビルギット・シュティフター代表(54)が広島を訪れ、加盟団体と意見交換した。
11日、シュティフター代表たち平和村の3人がNPO法人「ANT―Hiroshima」(広島市中区)で渡部朋子理事長(70)たちと面会。広島城(同区)周辺の被爆樹木を見て回り、種や苗を国内外に送る活動について説明を受けた。
シュティフター代表は「平和の大切さを平和村の子どもたちとドイツ市民に伝えるため、広島の取り組みを参考にしたい」と話した。
平和村はドイツ北西部のオーバーハウゼン市にあり、アフガニスタンやキルギスなど7カ国から2~12歳の191人が暮らす。紛争で傷つき、対人地雷の被害を受けるなどした子どもたちが治療やリハビリを受けている。尾道市因島出身の俳優東ちづるさんが支援をしていることで知られ、日本からのボランティアも多く訪れているという。
昨年8月、代表就任に合わせて来日した際に広島を初訪問。「核兵器廃絶を目指すことは、子どもの安心安全な未来を守ること」と痛感した。今年5月、世界各国の約650団体が加盟するICANに加わった。
同じくICAN加盟団体のANTと連携し、今後は平和村でのピースフォーラム開催などを模索するという。渡部理事長は「平和とは何かを考える機会を一緒につくっていきたい」と話していた。(新山京子)
(2024年6月24日朝刊掲載)
11日、シュティフター代表たち平和村の3人がNPO法人「ANT―Hiroshima」(広島市中区)で渡部朋子理事長(70)たちと面会。広島城(同区)周辺の被爆樹木を見て回り、種や苗を国内外に送る活動について説明を受けた。
シュティフター代表は「平和の大切さを平和村の子どもたちとドイツ市民に伝えるため、広島の取り組みを参考にしたい」と話した。
平和村はドイツ北西部のオーバーハウゼン市にあり、アフガニスタンやキルギスなど7カ国から2~12歳の191人が暮らす。紛争で傷つき、対人地雷の被害を受けるなどした子どもたちが治療やリハビリを受けている。尾道市因島出身の俳優東ちづるさんが支援をしていることで知られ、日本からのボランティアも多く訪れているという。
昨年8月、代表就任に合わせて来日した際に広島を初訪問。「核兵器廃絶を目指すことは、子どもの安心安全な未来を守ること」と痛感した。今年5月、世界各国の約650団体が加盟するICANに加わった。
同じくICAN加盟団体のANTと連携し、今後は平和村でのピースフォーラム開催などを模索するという。渡部理事長は「平和とは何かを考える機会を一緒につくっていきたい」と話していた。(新山京子)
(2024年6月24日朝刊掲載)