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「平和への誓い」文案考えた 中区で6年生19人が意見 8・6 こども代表が読み上げ

 8月6日の平和記念式典で、こども代表が読み上げる「平和への誓い」の文案を考える会議が22日、広島市中区の原爆資料館であった。市内の小学6年生19人が参加し、意見を出し合った。

 児童は4班に分かれ、それぞれ平和について考えた作文を読み上げ、感想を語り合った。「原子爆弾は楽しかった町を悲しみの町に変えてしまった」「次の世代に語り継いでいくことは私たちの使命」。互いの文章から印象に残った言葉や気づきを付箋に書き取った。

 その後、誓いに盛り込みたい言葉を班ごとにまとめ「違いを認め合い、差別をなくすことで世界が平和になる」などのメッセージを発表した。

 広島市内の児童が平和への思いを発信する「こどもピースサミット」の一環。この日の会議で出た案を基に、市教委が最終的な文面に仕上げる。八幡東小の石丸優斗さん(12)=佐伯区=と祇園小の加藤晶さん(12)=安佐南区=が式典当日に代表として読み上げる。

 石丸さんは「一人では平和への誓いはつくれない。みんなの思いがあってつくれる」と話し、加藤さんは「協力が平和の鍵だと伝えて、今ある核兵器が一つでも少なくなってほしい」と願っていた。(頼金育美)

(2024年6月23日朝刊掲載)

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