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折り鶴の州旗ささげる 米アリゾナで原爆展の小塩さん

■記者 鈴木大介

 昨秋米国で原爆展を開いた名古屋市出身でアリゾナ州在住の和太鼓奏者、小塩(こしお)賢さん(43)が23日、広島市中区の平和記念公園の原爆の子の像を訪れ、折り鶴でつくったアリゾナ州旗をささげた。

 州旗は縦70センチ、横100センチ。青、赤、黄、オレンジの4色の折り鶴千羽を段ボール紙に張った。小塩さんは太鼓の師匠から被爆体験を聞いたのをきっかけに、米国で被爆の実態を知らせるため昨年10月から12月まで、同州の6都市で原爆展を開いた。スタッフの地元高校生約20人が、来場者の案内などの合間に鶴を折り、託した。

 この日は、原爆展で和太鼓を共演した同州の米国人3人が同行し、原爆資料館(中区)も見学。小塩さんは「生徒の平和への関心は高く、短期間で千羽そろった。原爆展と音楽を融合させて反戦を訴えていきたい」と話していた。

(2009年 7月24日朝刊掲載)

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