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闇夜のドーム 節電PR 広島市 夏至 原爆の子の像も

 一年で最も昼間が長い夏至の21日夜、広島市中区の原爆ドームなどを照らす照明が一時落とされた。地球温暖化対策として節電を呼びかけようと、市が取り組んだ。

 原爆ドームは午後9時15分ごろに消灯し、暗闇に外壁や骨組みがうっすらと浮かんだ。観光で訪れた東京都の会社員松本耕平さん(46)は「静かに戦争や原爆を考える意味では、暗いのもいいと思う」と見入った。

 市は当初、午後8時に原爆ドームの照明を落とす予定だった。市温暖化対策課によると、公園の委託業者への連絡が不十分で1時間余り遅れたという。平和記念公園の原爆の子の像などの照明も消した。(下高充生)

(2024年6月22日朝刊掲載)

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