×

ニュース

岩国拠点にオスプレイ訓練 来月から 離島防衛など想定

 中国四国防衛局は21日、米海兵隊の輸送機オスプレイ6機程度が7月28日~8月7日、米軍岩国基地(岩国市)を拠点に訓練すると岩国市に伝えた。離島防衛などを想定した日米共同訓練の一環。

 オスプレイは普天間飛行場(沖縄県)から岩国基地に飛来。大分、熊本県の演習場などへ向かい、陸自と人員・物資の輸送や負傷者搬送などの訓練をする。訓練には岩国基地所属のKC130空中給油機2機程度も加わる。

 訓練に参加する、木更津駐屯地(千葉県)に暫定配備されている陸上自衛隊のオスプレイ1機程度も、給油などで岩国基地に飛来する予定。

 オスプレイを巡っては、昨年11月に岩国基地を離陸した米空軍のオスプレイが鹿児島県・屋久島沖で墜落し、米軍は全世界で飛行を一時停止した。今年3月、在日米海兵隊や陸自などは飛行を再開した。

 岩国市はこの日、オスプレイの飛行について安全対策に万全を期し、住民に与える影響を最小限にするよう同防衛局に要請した。

 基地監視団体リムピース共同代表の田村順玄さん(78)=岩国市=は「墜落事故の原因が明らかにされていない中、岩国基地を拠点にした訓練は不安であり、認められない」と話している。(川村奈菜)

(2024年6月22日朝刊掲載)

年別アーカイブ