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トルコ駐日大使 核の存在に懸念 知事と会談

 トルコのコルクット・ギュンゲン駐日大使が21日、県庁で湯崎英彦知事と会談した。ロシアのウクライナ侵攻や深刻な中東情勢を踏まえ、「平和のゴールを目指すため、広島が果たす役割は大きい」と訴えた。

 ギュンゲン大使は「トルコは周辺地域に平和の帯をつくれるよう努力している」と強調。核開発を進めるイランや、核兵器保有国のロシア、イスラエルに触れて核の存在を懸念材料に挙げ、さらなる拡散を防ぐ重要性を説いた。湯崎知事は「早く戦争が終わるよう、トルコの力を発揮してほしい」と伝えた。

 ギュンゲン大使は呉市の海上自衛隊呉基地に入港したトルコ海軍の新鋭軍艦「クナルアダ」の見送りのため県を訪れた。会談では、船員の一部が広島市内を散策したと明かし「素晴らしい経験になったと思う」と述べた。

(2024年6月22日朝刊掲載)

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