折り鶴コースター 東京清瀬市に届け 廿日市の作業所が再生紙で製作 市の平和事業 小中14校に配布へ
24年6月25日
廿日市市の障害者作業所リバティーはつかいちで折り鶴の再生紙を使って製作している「おりづるコースター」が7月、東京都清瀬市の小中学生に配られる。清瀬市の平和祈念事業の一環として初めて1万4千枚の注文を受けた。作業所の利用者は「被爆地の願いを届けて」と送り出した。(八百村耕平)
コースターは折り鶴のイラストをあしらった直径9センチの丸形。平和記念公園(広島市中区)の原爆の子の像などにささげられた折り鶴を原料に製作、販売している。昨年5月に広島市であった先進7カ国首脳会議(G7サミット)ではグランドプリンスホテル広島(南区)での全ての会議に使われた。
清瀬市で配られるコースターは、折り鶴に加えて現地の名物・ヒマワリを描き、清瀬と広島の間に握手の絵も添えた限定デザイン。作業所で袋詰めして20日に発送した。
清瀬市は太平洋戦争中に受けた空襲の記憶をつなぐなど平和関連の事業に力を入れる。1982年に市議会が「非核清瀬市宣言」し、95年から8月6日の原爆の日に合わせて毎年、小中学生を広島に派遣。写真展や音楽祭など年3回の平和祈念イベントも続ける。
昨夏、同市の担当者が出張でたまたま広島を訪れた際にコースターを見かけ「平和を考えるきっかけに」と活用を提案。市内の小中14校に約6千枚を配り、残りは行事などで販売し、売り上げを広島市に寄付したいという。清瀬市市民協働課の清水敬志課長は「子どもたちに、世界から広島へ届く平和の祈りを感じてほしい」と期待する。
作業所管理責任者の岡本淳さん(63)は「連絡があった時はびっくりした。平和を願う気持ちが広がるようで、利用者みんな誇らしく思っている」と喜んでいる。
(2024年6月25日朝刊掲載)
コースターは折り鶴のイラストをあしらった直径9センチの丸形。平和記念公園(広島市中区)の原爆の子の像などにささげられた折り鶴を原料に製作、販売している。昨年5月に広島市であった先進7カ国首脳会議(G7サミット)ではグランドプリンスホテル広島(南区)での全ての会議に使われた。
清瀬市で配られるコースターは、折り鶴に加えて現地の名物・ヒマワリを描き、清瀬と広島の間に握手の絵も添えた限定デザイン。作業所で袋詰めして20日に発送した。
清瀬市は太平洋戦争中に受けた空襲の記憶をつなぐなど平和関連の事業に力を入れる。1982年に市議会が「非核清瀬市宣言」し、95年から8月6日の原爆の日に合わせて毎年、小中学生を広島に派遣。写真展や音楽祭など年3回の平和祈念イベントも続ける。
昨夏、同市の担当者が出張でたまたま広島を訪れた際にコースターを見かけ「平和を考えるきっかけに」と活用を提案。市内の小中14校に約6千枚を配り、残りは行事などで販売し、売り上げを広島市に寄付したいという。清瀬市市民協働課の清水敬志課長は「子どもたちに、世界から広島へ届く平和の祈りを感じてほしい」と期待する。
作業所管理責任者の岡本淳さん(63)は「連絡があった時はびっくりした。平和を願う気持ちが広がるようで、利用者みんな誇らしく思っている」と喜んでいる。
(2024年6月25日朝刊掲載)