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空襲犠牲者や戦没者を悼む 呉で合同慰霊式

 広島県呉市内の戦没者や呉空襲の犠牲者の合同慰霊式が30日、呉市役所内の新日本造機ホールであった。遺族や市民ら約300人が参列し、日中戦争以降に市内や戦地で亡くなった約1万7千人を悼んだ。

 参列者は黙とうの後、順番に花を手向け、手を合わせた。戦時中に呉に行って以降の消息が分からなくなった兄の遺骨を捜している高橋末子さん(86)=広島市安佐北区=は「優しかった兄のことは絶対に忘れない」と涙を流した。

 呉市では1945年3~7月に14回の空襲があったとされる。一連の空襲で市民約2千人、旧海軍関係者約1400人が亡くなった。

(2024年7月1日朝刊掲載)

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