「米原爆実験の日」 16日に広島でライブ 現地で交流重ねた茂村泰彦さん
24年7月1日
米国が79年前の原爆投下に先立って史上初の核実験を行った日に当たる16日、広島市出身のロックミュージシャン茂村泰彦さん(写真・東京都)が市内でライブを開催する。広島の原爆被害と復興を題材に制作した「THE RIVER」(川)を歌う。
茂村さんはレコーディングのため1980年代から度々渡米。核実験場だった「トリニティ・サイト」や原爆開発拠点のロスアラモスがあるニューメキシコ州に足を延ばし、先住民と交流を重ねている。3年前、平和への願いを込めた曲「THE RIVER」を発表した。
昨年は原爆開発責任者の伝記映画「オッペンハイマー」が現地で公開中だった9月、トリニティ・サイト周辺などを巡った。今年春の日本公開時に鑑賞し「研究施設建設のため先住民から奪ったロスアラモスの地を返すべきだ、と戦後に主人公が発言した場面を重く受け止めた」。
ライブでは、歌詞につづった「忘れちゃいけないことがある 語り継ぐべきことがある」、そして「伝えよう 話を聞こう」との思いを日米双方に向けて発信する。
茂村さんは観音高(西区)の軽音楽同好会で活動後、プロデビュー。90年代にフォークユニット「19」をプロデュースし、夏川りみさんらへの楽曲提供も多数ある。
16日午後7時から広島市中区の「ライブジューク」。4千円(前売り3500円)。(金崎由美)
(2024年7月1日朝刊掲載)
茂村さんはレコーディングのため1980年代から度々渡米。核実験場だった「トリニティ・サイト」や原爆開発拠点のロスアラモスがあるニューメキシコ州に足を延ばし、先住民と交流を重ねている。3年前、平和への願いを込めた曲「THE RIVER」を発表した。
昨年は原爆開発責任者の伝記映画「オッペンハイマー」が現地で公開中だった9月、トリニティ・サイト周辺などを巡った。今年春の日本公開時に鑑賞し「研究施設建設のため先住民から奪ったロスアラモスの地を返すべきだ、と戦後に主人公が発言した場面を重く受け止めた」。
ライブでは、歌詞につづった「忘れちゃいけないことがある 語り継ぐべきことがある」、そして「伝えよう 話を聞こう」との思いを日米双方に向けて発信する。
茂村さんは観音高(西区)の軽音楽同好会で活動後、プロデビュー。90年代にフォークユニット「19」をプロデュースし、夏川りみさんらへの楽曲提供も多数ある。
16日午後7時から広島市中区の「ライブジューク」。4千円(前売り3500円)。(金崎由美)
(2024年7月1日朝刊掲載)