被爆者 11万人を下回る 厚労省3月末まとめ 平均年齢85・58歳
24年7月2日
被爆者健康手帳を持つ被爆者が3月末時点で10万6825人となり、初めて11万人を下回ったことが1日、厚生労働省のまとめで分かった。平均年齢は昨年の同時期から0・57歳上がり、過去最高の85・58歳となった。被爆の惨禍を知る人が減り続けており、その継承が課題となっている。
厚労省が広島、長崎両市と各都道府県が管理する手帳所持者をまとめた。人数は1年前の11万3649人から6824人減少。このうち在外被爆者は2388人で136人減った。全体はピークだった1981年(37万2264人)の3割弱の水準になった。
この1年間で8974人の被爆者が亡くなった。新たに手帳を交付されたのは2150人で、うち2091人は広島原爆の「黒い雨」被害者に対する新たな認定基準に基づき、交付を受けた。
広島市が管理する所持者は3万7818人で1556人減。平均年齢は85・2歳と0・58歳上がった。市を除く広島県管理分は1万3457人で629人減。平均年齢は86・62歳で0・29歳上がった。
各種手当の全国受給者数は、一定の病気にかかると支給される健康管理手当(月額3万6900円)が8万6921人で6682人減。原爆症と認定された人が受ける医療特別手当(同15万20円)は491人減って5165人だった。(宮野史康)
(2024年7月2日朝刊掲載)
厚労省が広島、長崎両市と各都道府県が管理する手帳所持者をまとめた。人数は1年前の11万3649人から6824人減少。このうち在外被爆者は2388人で136人減った。全体はピークだった1981年(37万2264人)の3割弱の水準になった。
この1年間で8974人の被爆者が亡くなった。新たに手帳を交付されたのは2150人で、うち2091人は広島原爆の「黒い雨」被害者に対する新たな認定基準に基づき、交付を受けた。
広島市が管理する所持者は3万7818人で1556人減。平均年齢は85・2歳と0・58歳上がった。市を除く広島県管理分は1万3457人で629人減。平均年齢は86・62歳で0・29歳上がった。
各種手当の全国受給者数は、一定の病気にかかると支給される健康管理手当(月額3万6900円)が8万6921人で6682人減。原爆症と認定された人が受ける医療特別手当(同15万20円)は491人減って5165人だった。(宮野史康)
(2024年7月2日朝刊掲載)