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原爆死没者慰霊 核廃絶実現願う 岡山で被爆者ら30人

 岡山県原爆被爆者会は1日、原爆死没者慰霊祭を岡山市北区の宿泊施設で開いた。県内の被爆者や遺族たち約30人が出席。犠牲者をしのび、核兵器の廃絶と世界各地で続く紛争の早期終結を願った。

 全員で黙とうした後、広信靖之会長(80)が「国内で出ている非核三原則見直し論は絶対に認められない。被爆者が元気なうちに核廃絶の実現を」と訴え、核兵器禁止条約への署名など政府の積極的な活動を求めた。出席者は祭壇に花を手向け、手を合わせた。

 県によると、県内で被爆者健康手帳を持つ人は884人で平均年齢86・5歳(3月末現在)。2023年度中に67人が亡くなった。

 同被爆者会の会員は335人。小中学校での語り部活動や、被爆者の健康診断の受診奨励などに取り組んでいる。

(2024年7月2日朝刊掲載)

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