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広島大初代学長 森戸辰男の足跡たどる 没後40年記念 霞キャンパスで展示会

 広島大の初代学長で、文部相も務めた森戸辰男氏(1888~1984年)の足跡をたどる展示会が広島市南区の同大霞キャンパスの医学資料館で開かれている。没後40年記念で同大平和センターが主催した。19日まで。

 原爆で壊滅したキャンパスに植樹をする学長時代の公務や、衆院選の候補者として演説中の写真など計29点を紹介する。大正期の言論弾圧で東京帝国大助教授の職を追われた「森戸事件」を伝える当時の新聞記事のパネル展示もある。

 森戸氏は福山市生まれ。46年の衆院選で初当選し、憲法制定に関する小委員会で「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」との生存権の条文追加を強く訴えたことでも知られる。広島大学長は50~63年に務めた。

 展示会は午前10時~午後4時。入場無料。土日祝日は休館。(長野葵)

(2024年7月5日朝刊掲載)

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