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オスプレイ訓練に反対 岩国などの市民団体が抗議文

 米軍岩国基地(岩国市)を拠点に米海兵隊の輸送機オスプレイが今月下旬から日米共同訓練に参加することに対し、岩国市と廿日市市の二つの市民団体が5日、中国四国防衛局岩国防衛事務所に抗議した。

 瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク(瀬戸内ネット)と岩国基地の拡張・強化に反対する広島県住民の会の6人が同事務所を訪問。瀬戸内ネットの桑原清共同代表が島元和範所長に抗議文を手渡した。

 昨年11月の鹿児島県屋久島沖での米空軍オスプレイ墜落事故の詳しい原因が公表されておらず、安全性が確認できていないと指摘。瀬戸内ネットの久米慶典事務局長は「安全を求める基地周辺住民の気持ちをないがしろにする行為。それを認めている国も住民を軽視している」と抗議した。

 島元所長は「上級機関に報告する」と述べた。訓練では普天間飛行場(沖縄県)から岩国基地に飛来したオスプレイが大分、熊本県の演習場などへ向かい、陸上自衛隊と輸送や負傷者搬送などをする。(近藤結一)

(2024年7月6日朝刊掲載)

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