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倒木相次ぎ樹木点検 平和大通り 前倒しで415本

 広島市中区の平和大通りで相次ぐ倒木を受け、市は8日、9月以降に予定していた樹木医による点検を前倒しして始めた。昨年9月の一斉点検の対象になった1769本のうち、詳細調査が必要な415本を優先する。

 いずれも先月23日に根元から倒れたアメリカサイカチ(高さ約10メートル)と同じく一斉点検で「経過観察」と判断された樹木で、中、西区の平和大通り緑地帯に点在。倒木の原因とみられる地面付近の腐朽や空洞化をより丁寧に調べる。

 この日、平和大通り東端付近から樹木医たち3人が点検を開始。木づちで幹をたたいたり、細い鋼棒を根元に刺したりして状態を確認していった。

 市は前倒し分の点検を今月内に終える予定で、残る1354本も9月ごろに調べる。中区維持管理課の担当者は「一日も早く市民に安心してもらうため迅速に点検を始めた。危険が見つかれば対処する」と話した。(川上裕)

(2024年7月9日朝刊掲載)

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