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　米軍岩国基地（岩国市）を拠点に米海兵隊の輸送機オスプレイが今月下旬から日米共同訓練に参加するのを巡り、岩国市内の四つの市民団体が９日、市内で記者会見し抗議の意思を示した。

　住民投票を力にする会の吉岡光則さん（７８）は「米軍にとって岩国基地が出撃や補給の重要な拠点になっていることを表す事態」と強調。他団体の代表者たちも「市民の安全はどう守られるのか」「不安だ」などと訴えた。

　米軍は昨年１１月の鹿児島県・屋久島沖での米空軍オスプレイの墜落事故の原因を公表していない。瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク（瀬戸内ネット）の久米慶典事務局長（６８）は「安全性が確認されていないのに岩国基地が利用されるのは非常に腹立たしい」と語気を強めた。

　瀬戸内ネットは５日、中国四国防衛局岩国防衛事務所に抗議した。２１日には力にする会を中心に市役所前で集会を開き、反対を訴える。（川村奈菜）

（２０２４年７月１０日朝刊掲載）