×

ニュース

「核廃絶の思い 世界と共有」 スイスのNPT準備委に派遣 高校生8人 広島市長に抱負語る

 核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向けた第2回準備委員会が22日にスイスで始まるのに合わせ、現地で平和活動に取り組む県内の高校生8人が13日、広島市中区の広島国際会議場で松井一実市長と面会した。

 8人は、平和首長会議(会長・松井市長)のユース代表として20~28日、ジュネーブで準備委を傍聴し、現地の若者と交流する。それぞれ「核兵器をなくす思いを世界と共有する」「より多くの人々と平和をつくる」などと抱負を語った。

 代表して福山市の盈進高2年大下真緒さん(17)が、核兵器禁止条約の早期締結に向けて集めた署名1万6458筆を松井市長に披露。国連欧州本部に届ける予定で、大下さんは「核廃絶は被爆者の苦しみが原点にあると胸に刻み、魂の叫びを訴えていく」と誓った。

 首長会議によるNPT関連会議への高校生派遣は2014年に始まり7回目。8人は外務省のユース非核特使も務めている。(政綱宜規)

(2024年7月14日朝刊掲載)

年別アーカイブ