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旧陸軍被服支廠活用 被爆者の資料「保存拠点に」 7団体 広島県に要望

 広島市南区にある最大級の被爆建物「旧陸軍被服支廠(ししょう)」の活用を巡り、広島の被爆者7団体は12日、被爆者の資料の収集・保存拠点とするよう求める要望書を広島県へ提出した。

 要望書では、原爆資料館(中区)の資料の収容力に限界があるとして、被爆者の体験記、被爆者団体の活動資料などを一元的に収集、保存し、研究、教育、継承の場とするよう訴えている。

 県庁で担当者に要望書を渡した県被団協(箕牧(みまき)智之理事長)の原田浩副理事長(84)は「できるだけ早く方向づけを」と求めた。もう一つの県被団協の佐久間邦彦理事長(79)は「若い人たちが過去を学ぶことが大事だ」と強調した。

 県の担当者は「今後の検討の参考にさせてもらう」と応じた。

(2024年7月13日朝刊掲載)

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