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各地の核被害 実態共有 原水禁世界大会 28日から広島など

 原水禁国民会議は17日、広島、長崎両市などで7、8月に開く原水爆禁止世界大会の概要を発表した。放射能汚染のあった米国のウラン鉱山の周辺住民から核被害の実態を学び、支援の在り方を探る。

 8月4~6日の広島大会は、米ニューメキシコ州のウラン鉱山近くの住民組織の2人を招く。放射能による土壌汚染の現状や健康被害、回復に向けた取り組みを報告してもらう。

 続く7~9日には長崎大会を開く。中国の非政府組織(NGO)中国人民平和軍縮協会のメンバーが、相手より先に核兵器を使わない「先制不使用」政策の意義を説く。先行して7月28日に福島県郡山市で開く福島大会では、原発に頼らない社会への道筋を考える。

 東京都内で記者会見した谷雅志事務局長は「世界に核被害者がいると知ってもらい、その援助を定めた核兵器禁止条約を育てていきたい」と話した。(宮野史康)

(2024年7月18日朝刊掲載)

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