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広島平和式典 設営始まる 暑さ対策強化

 広島市は17日、平和記念公園(中区)で8月6日に営む平和記念式典の会場設営を始めた。熱中症対策で、新たに原爆慰霊碑正面の中央参道の大部分を天幕で覆う。

 初日は中央参道を通行止めにし、作業員16人がクレーン車などを使ってテント(10メートル四方)を組み立てた。西側と東側の園路も順次通行止めにして作業を進め、30日までに63張りを設ける。いすは8月2日に並べる予定でいる。

 中央参道の天幕は長さ約60メートル。朝日が差し込む会場の東側にも約40メートルにわたって遮光ネットを設ける。近年の猛暑を受け、参列者に高齢の被爆者や子どもたちがいることから設置を決めた。市民活動推進課は「参列者は体調管理や適切な水分補給を心がけてほしい」と呼びかけている。

 式典は午前8時に開式。先立つ5時に園内への入場規制が始まり、参列者は6時半から入場できる。市は園内入場時に手荷物検査、参列者席入り口で金属探知検査を求める。慰霊碑前には昨年並みの約7千席を用意。広島国際会議場には約2200席を設け、式典の模様を中継する。(下高充生)

(2024年7月18日朝刊掲載)

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