核兵器 先制不使用を ひろしまラウンドテーブル 政策提言 草案まとめる
24年7月18日
広島県などが主催する核軍縮を巡る有識者会議「ひろしまラウンドテーブル」は17日、広島市中区で2日間の議論を終え、初の政策提言「ひろしまウオッチ」の草案をまとめた。核兵器保有国に先制不使用などを求める内容。8月5日に最終文書を公表し、国連加盟の全193カ国に送る。
草案は「核兵器使用の瀬戸際に立つ世界」と題し、各国の安全保障政策が核兵器への依存を高めていると指摘。米国やロシアなどの保有国に、先制不使用と非保有国を核攻撃しない「消極的安全保障」の約束▽新世代の核兵器の生産・配備の中止▽核実験の中止―を提言している。
保有国や同盟国には「核抑止力への過度の依存が実際に使用される可能性を高めると認識すべきだ」と訴えている。
ラウンドテーブルには日米中ロと韓国、オーストラリアの専門家21人が参加。この日の会議後、藤原帰一議長(順天堂大特任教授)や湯崎英彦知事が記者会見し、草案を発表した。最終文書について、藤原議長は「政府首脳に渡すだけでなく、広く社会に伝える方法を工夫したい」と話した。(長久豪佑)
(2024年7月18日朝刊掲載)
草案は「核兵器使用の瀬戸際に立つ世界」と題し、各国の安全保障政策が核兵器への依存を高めていると指摘。米国やロシアなどの保有国に、先制不使用と非保有国を核攻撃しない「消極的安全保障」の約束▽新世代の核兵器の生産・配備の中止▽核実験の中止―を提言している。
保有国や同盟国には「核抑止力への過度の依存が実際に使用される可能性を高めると認識すべきだ」と訴えている。
ラウンドテーブルには日米中ロと韓国、オーストラリアの専門家21人が参加。この日の会議後、藤原帰一議長(順天堂大特任教授)や湯崎英彦知事が記者会見し、草案を発表した。最終文書について、藤原議長は「政府首脳に渡すだけでなく、広く社会に伝える方法を工夫したい」と話した。(長久豪佑)
(2024年7月18日朝刊掲載)