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児童ら被爆の実情学ぶ 吉舎で講話 平和への思い新た

 8月6日の原爆の日を前に、三次市吉舎町の被爆者と被爆2世でつくる町原爆の会は、町放課後児童クラブで被爆体験の講話を開いた。児童23人が当時の実情を学び平和への思いを新たにした。

 体験を語ったのは町内の花山純子さん(93)。原爆投下2日後、姉を捜すため広島市南区の段原地区に入った。広島駅で助けを求めてきた血まみれの女性、炊き出しのおにぎりに群がる人々…。防空壕(ごう)で朝起きると、亡くなっていた男性の様子などを切々と語った。児童には「欲しいものが手に入る平和な時代に感謝してね」と呼びかけた。

 講話の後、児童は「戦争はやめてほしい」「平和になりたい」など各自の思いを紙に記した。今後、短冊にメッセージを清書して大きな折り鶴につるし、8月3日に複合施設よっしゃ吉舎(同町吉舎)である慰霊追悼式典の後、慰霊碑にささげる。(戸田剛就)

(2024年7月18日朝刊掲載)

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