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　米軍岩国基地（岩国市）に米海軍の輸送機オスプレイなどが配備される計画を巡り、山口県と基地周辺の岩国市と和木、周防大島町は２２日、機数や時期、機体の安全性など３２項目について質問する文書を中国四国防衛局にメールで送った。同防衛局は「内容を精査し、速やかに回答する」としている。

　オスプレイの配備後の任務や役割▽主な訓練場所や訓練内容、標準的な飛行ルート▽配備後の騒音の予測▽既存施設の改修の予定―などを尋ねている。

　相次ぐ事故や不具合に市民の不安があるため、３２項目のうち９項目は過去の事故例やパイロットたちの技量など安全性について質問した。昨年１１月の鹿児島県・屋久島沖での空軍機の墜落事故を踏まえ、安全対策や事故原因について新たな情報も求めた。

　計画では、空母艦載機のＣ２輸送機をオスプレイに替えるのに加え、艦載機の戦闘機の一部をステルス戦闘機Ｆ３５Ｃに更新する。海兵隊の態勢見直しと合わせ、国は「岩国基地の航空機の機数は若干減り、騒音は現在より広がらない」と説明しており、裏付けるデータの開示も求めている。

　岩国市基地政策課は「基地周辺の住民の生活環境への影響を把握したい」としている。

　国は１５日、オスプレイなどが岩国基地に年内に配備される計画を地元自治体に伝えた。山口県などは詳しい説明を求めるため文書で質問した。（川村奈菜）

（２０２４年７月２３日朝刊掲載）