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社説・コラム

朝凪(あさなぎ) 中高生記者と刻む8・6

 今年はどんな取材を通じて、中高生記者の視点から原爆の日を紙面に刻むべきだろう―。毎年この時期、さまざまな案を考える。中国新聞ジュニアライターにとって、平和記念式典に参列して黙とうし、終了後は平和記念公園などで参列者らを取材する8月6日は大切な一日だ。

 取材を実りあるものにするのはもちろん、熱中症対策なども肝心。約30人に細やかな目配りをしたい。すると、「手伝います」とメールが届いた。台湾の大学に留学中の卒業生からだ。他にも原爆の日の取材活動を経験した卒業生たちが次々と手を挙げてくれて、頼もしい。

 この17年間でジュニアライター経験者は200人以上。実は私も1期生だ。その時の取材経験があって今の私がいる。卒業生たちの力を借り、心に響く紙面を一緒につくりたい。(平和メディアセンター・新山京子)

(2024年7月25日朝刊掲載)

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