広島の歴史・文化伝え20年 ボランティア団体「観光アシスタントひろしま」 訪日客に対応へ 仲間募る
24年7月25日
広島市中区の縮景園や平和記念公園を案内するボランティア団体「観光アシスタントひろしま」が、ガイド活動を始めて20年目を迎えた。シニア世代を中心に約150人がガイドを務め、観光客や修学旅行生たち年間約1万2千人に広島の歴史や文化を伝えている。インバウンド(訪日客)の増加に対応するため、新たな仲間も募る。(久保友美恵)
メンバーは曜日ごとのグループで活動し、縮景園でほぼ毎日、見どころを無料で解説している。2023年度は7642人を案内した。うち2470人(32・3%)が外国人で、前年度の2・7倍に上った。英語でも案内できるよう、メンバー内で研修を積んでいる。
旅行会社や学校からの予約にも応じ、平和記念公園や広島城(中区)でガイド1人当たり交通費1500円で引き受ける。23年度は5074人を有償でガイドした。
今月上旬には、本川小平和資料館(同)で、研修旅行に訪れた徳島市の小学生22人を案内した。上山哲一会長(75)たちが、高熱で溶けたガラス瓶や被爆した卒業生の人生を語り伝えた。上山会長は「子どもたちの興味が深まるにつれ、目つきが真剣になる。毎回やりがいを感じる」と語る。
同団体は2002年に町歩き愛好家が結成した「市観光アシスタント協会」が前身で、05年にガイド活動を始めた。20年間で会員は増えたが、平均69歳と高齢化が進み、病気や介護で活動できなくなる人も少なくない。
観光客増加も踏まえ、9月27日から12月6日まで全6回のガイド養成講座を中区の合人社ウェンディひと・まちプラザなどで開く。参加費千円。林啓(ひらく)事務局長(70)は「ガイドをすることで庭園や歴史への関心が広がり、人生の楽しみが増えた。一緒に学び合う仲間が増えるとうれしい」と呼びかける。
問い合わせは同プラザ☎082(545)3911。
(2024年7月25日朝刊掲載)
メンバーは曜日ごとのグループで活動し、縮景園でほぼ毎日、見どころを無料で解説している。2023年度は7642人を案内した。うち2470人(32・3%)が外国人で、前年度の2・7倍に上った。英語でも案内できるよう、メンバー内で研修を積んでいる。
旅行会社や学校からの予約にも応じ、平和記念公園や広島城(中区)でガイド1人当たり交通費1500円で引き受ける。23年度は5074人を有償でガイドした。
今月上旬には、本川小平和資料館(同)で、研修旅行に訪れた徳島市の小学生22人を案内した。上山哲一会長(75)たちが、高熱で溶けたガラス瓶や被爆した卒業生の人生を語り伝えた。上山会長は「子どもたちの興味が深まるにつれ、目つきが真剣になる。毎回やりがいを感じる」と語る。
同団体は2002年に町歩き愛好家が結成した「市観光アシスタント協会」が前身で、05年にガイド活動を始めた。20年間で会員は増えたが、平均69歳と高齢化が進み、病気や介護で活動できなくなる人も少なくない。
観光客増加も踏まえ、9月27日から12月6日まで全6回のガイド養成講座を中区の合人社ウェンディひと・まちプラザなどで開く。参加費千円。林啓(ひらく)事務局長(70)は「ガイドをすることで庭園や歴史への関心が広がり、人生の楽しみが増えた。一緒に学び合う仲間が増えるとうれしい」と呼びかける。
問い合わせは同プラザ☎082(545)3911。
(2024年7月25日朝刊掲載)