宇部大空襲の碑 建立の経緯紹介 元教員岡本さん 「標柱物語」自費出版
24年7月26日
宇部市の元教員岡本正和さん(71)が、宇部大空襲の犠牲者の追悼碑建立を市に働きかけ、2023年夏に実現するまでの経緯をまとめた本「標柱物語」を自費出版した。県立図書館などに寄贈し、希望者に販売する。
同市の新川橋の近くにかつて、空襲の焼夷(しょうい)弾被害を伝える木製の標柱(高さ1.5メートル)があった。この標柱が2020年夏に何者かに壊され、行方不明になったことが活動のきっかけとなったことから本のタイトルにした。
本では、行方が分からなくなった後、山陽小野田市の海岸で見つかった標柱を岡本さんが引き取ったいきさつを説明。20年秋から、空襲被害の実態を解説する集会を開くなどして署名を集め、23年7月に新川橋そばに市が慰霊碑を設けるまでの取り組みを記録している。集会の参加者の感想も紹介している。
岡本さんは「標柱を巡るストーリーを軸に、地域の悲惨な戦争の歴史に関心を持ってもらいたい」と呼びかける。
A5判306ページ。販売価格は郵送料などを含めて千円。岡本さん☎0836(41)9192。(野崎建一郎)
(2024年7月26日朝刊掲載)
同市の新川橋の近くにかつて、空襲の焼夷(しょうい)弾被害を伝える木製の標柱(高さ1.5メートル)があった。この標柱が2020年夏に何者かに壊され、行方不明になったことが活動のきっかけとなったことから本のタイトルにした。
本では、行方が分からなくなった後、山陽小野田市の海岸で見つかった標柱を岡本さんが引き取ったいきさつを説明。20年秋から、空襲被害の実態を解説する集会を開くなどして署名を集め、23年7月に新川橋そばに市が慰霊碑を設けるまでの取り組みを記録している。集会の参加者の感想も紹介している。
岡本さんは「標柱を巡るストーリーを軸に、地域の悲惨な戦争の歴史に関心を持ってもらいたい」と呼びかける。
A5判306ページ。販売価格は郵送料などを含めて千円。岡本さん☎0836(41)9192。(野崎建一郎)
(2024年7月26日朝刊掲載)