真珠湾訪問へ被爆体験学ぶ 広島市派遣の若者5人事前研修 「互いの歴史 理解深める」
24年7月29日
広島市中区の平和記念公園と米ハワイ州のパールハーバー国立記念公園の姉妹公園協定に基づき、市が8月にホノルル市へ派遣する県内の若者5人の事前研修が28日、中区の広島国際会議場などであった。5人は一緒に現地を訪れる被爆者2人の体験を聞くなどし、原爆被害の悲惨さや平和の大切さを学んだ。(根石大輔)
派遣される若者5人は17、18歳の高校生と大学生。現地へ同行する府中町の八幡照子さん(87)と中区の才木幹夫さん(92)から被爆体験を聞いた。ぼろ雑巾のようになった皮膚が爪から垂れ下がったまま歩く人、胸が焼けただれて子どもに乳をあげられなくなった母親…。5人は、八幡さんたちの語るあの日の惨状に思いを巡らせ、真剣な表情で聞き入った。
事前研修は21日に開始。この日は平和記念公園で原爆慰霊碑や平和の鐘を巡ったり、パールハーバー国立記念公園について学んだりした。広島市立大1年大田彩愛(さえ)さん(18)=東広島市=は「原爆と真珠湾攻撃という互いの歴史への理解を深めて現地に向かいたい」と力を込めた。
若者たちは公募で選ばれ、8月17~22日に4泊6日の日程で派遣される。同国立記念公園で同世代の若者と一緒に折り鶴を折ったり、真珠湾攻撃の遺族による講話を聞いたりする予定でいる。
(2024年7月29日朝刊掲載)
派遣される若者5人は17、18歳の高校生と大学生。現地へ同行する府中町の八幡照子さん(87)と中区の才木幹夫さん(92)から被爆体験を聞いた。ぼろ雑巾のようになった皮膚が爪から垂れ下がったまま歩く人、胸が焼けただれて子どもに乳をあげられなくなった母親…。5人は、八幡さんたちの語るあの日の惨状に思いを巡らせ、真剣な表情で聞き入った。
事前研修は21日に開始。この日は平和記念公園で原爆慰霊碑や平和の鐘を巡ったり、パールハーバー国立記念公園について学んだりした。広島市立大1年大田彩愛(さえ)さん(18)=東広島市=は「原爆と真珠湾攻撃という互いの歴史への理解を深めて現地に向かいたい」と力を込めた。
若者たちは公募で選ばれ、8月17~22日に4泊6日の日程で派遣される。同国立記念公園で同世代の若者と一緒に折り鶴を折ったり、真珠湾攻撃の遺族による講話を聞いたりする予定でいる。
(2024年7月29日朝刊掲載)