広島一中 原爆犠牲者悼む 国泰寺高で慰霊祭 継承誓う
24年7月29日
広島市中区の国泰寺高で28日、前身の旧制広島一中の原爆死没者慰霊祭があった。遺族や同窓会の関係者たち約90人が参列。当時犠牲になった生徒353人と教職員16人の冥福を祈り、体験を語り継ぐ決意を誓った。
在校生を代表し、2年真部愛望(あみ)さん(17)が「私たちには8月6日の出来事を語り継ぐ責任がある。戦争のない世界の実現のため心のたすきをつないでいく」と追悼の言葉を述べた。参列者は慰霊碑の前で黙とうし、白菊を手向けた。
孫2人と参列した廿日市市の主婦中村実栄子さん(77)は、当時1年生だった兄佃実さんを失った。遺骨は見つかっていない。中村さんは「母は兄を登校させたことをずっと悔やんでいた。孫たちにも戦争の悲惨さを感じてほしい」と話していた。(坂本顕)
(2024年7月29日朝刊掲載)
在校生を代表し、2年真部愛望(あみ)さん(17)が「私たちには8月6日の出来事を語り継ぐ責任がある。戦争のない世界の実現のため心のたすきをつないでいく」と追悼の言葉を述べた。参列者は慰霊碑の前で黙とうし、白菊を手向けた。
孫2人と参列した廿日市市の主婦中村実栄子さん(77)は、当時1年生だった兄佃実さんを失った。遺骨は見つかっていない。中村さんは「母は兄を登校させたことをずっと悔やんでいた。孫たちにも戦争の悲惨さを感じてほしい」と話していた。(坂本顕)
(2024年7月29日朝刊掲載)