「平和バス」 被爆地訪問 東広島の小中学生 原爆の被害学ぶ
24年7月27日
東広島市内の小中学生が26日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆の被害などについて学んだ。市原爆被爆資料保存推進協議会が「平和学習バス」として開き、今年で38回目。公園内の碑巡りでは同市の賀茂高の生徒32人がガイドを務めた。
市内の46小中学校から代表1人ずつが参加。原爆資料館では、爆心地から約1・8キロで被爆した梶矢文昭さん(85)=広島市安佐南区=の証言を聞いた。梶矢さんは「3度目の原爆投下を許してはいけないと、強く、強く思う」と語りかけた。
その後、6グループに分かれ、賀茂高生の案内で原爆の子の像や原爆ドームなどを巡った。同高2年山根実花さん(17)は、祖母(81)が爆心地から約2・5キロで被爆し、額にやけどを負ったことなどを紹介した。山根さんは「家族の体験を話すことで、原爆の悲惨さがより伝わってほしい」と振り返っていた。
参加した八本松小6年の大槻美月さん(11)は「高校生の説明は分かりやすく、戦争や原爆の恐ろしさが実感できた。学校でみんなに報告したい」と話した。同協議会の天野浩一郎会長(82)は「東広島の小中高校生が平和について語り合う、貴重な一日になった。今後も継承の輪を広げていきたい」と力を込めた。(石井雄一)
(2024年7月27日朝刊掲載)
市内の46小中学校から代表1人ずつが参加。原爆資料館では、爆心地から約1・8キロで被爆した梶矢文昭さん(85)=広島市安佐南区=の証言を聞いた。梶矢さんは「3度目の原爆投下を許してはいけないと、強く、強く思う」と語りかけた。
その後、6グループに分かれ、賀茂高生の案内で原爆の子の像や原爆ドームなどを巡った。同高2年山根実花さん(17)は、祖母(81)が爆心地から約2・5キロで被爆し、額にやけどを負ったことなどを紹介した。山根さんは「家族の体験を話すことで、原爆の悲惨さがより伝わってほしい」と振り返っていた。
参加した八本松小6年の大槻美月さん(11)は「高校生の説明は分かりやすく、戦争や原爆の恐ろしさが実感できた。学校でみんなに報告したい」と話した。同協議会の天野浩一郎会長(82)は「東広島の小中高校生が平和について語り合う、貴重な一日になった。今後も継承の輪を広げていきたい」と力を込めた。(石井雄一)
(2024年7月27日朝刊掲載)