当時の救護所で被爆者の話聞く 安芸区で50人
24年7月30日
広島市安芸区矢野西の築約120年の古民家で29日、被爆者の八幡照子さん(87)=府中町=から体験を聞く会があった。家主の天畠良光さん(71)=東京=や地元の住民が昨年に続いて企画し、約50人が聞き入った。
八幡さんは、8歳の時に爆心地から2・5キロの己斐本町(現西区)で被爆。通っていた己斐国民学校(現己斐小)の教室や廊下に被爆者が横たわり、校庭が「火葬場」になった様子を証言した。
会場となった古民家も当時、救護所となり、地域住民たちが懸命に手当てしたという。安芸南高2年今田克(まさる)さん(16)は「ここまで逃げてこないといけなかったことに驚く。こんな悲劇は起こってはいけない」とかみしめいていた。
被爆2世の天畠さんは「今も世界で戦争が起きている。若い人たちが戦争をなくす策を考えるきっかけになるといい」と話していた。
(2024年7月30日朝刊掲載)
八幡さんは、8歳の時に爆心地から2・5キロの己斐本町(現西区)で被爆。通っていた己斐国民学校(現己斐小)の教室や廊下に被爆者が横たわり、校庭が「火葬場」になった様子を証言した。
会場となった古民家も当時、救護所となり、地域住民たちが懸命に手当てしたという。安芸南高2年今田克(まさる)さん(16)は「ここまで逃げてこないといけなかったことに驚く。こんな悲劇は起こってはいけない」とかみしめいていた。
被爆2世の天畠さんは「今も世界で戦争が起きている。若い人たちが戦争をなくす策を考えるきっかけになるといい」と話していた。
(2024年7月30日朝刊掲載)