被爆アオギリの下で証言活動 故沼田さんの思い感じて 中区で遺品展 原稿や写真など70点
24年7月31日
平和記念公園(広島市中区)の被爆アオギリの下で証言を続けた被爆者、沼田鈴子さん(2011年に87歳で死去)の平和への思いや活動を伝える遺品展が、中区の合人社ウェンディひと・まちプラザ1階ロビーで開かれている。入場無料。8月4日まで。
証言活動の予定がびっしり書かれた手帳やアオギリの下で活動する写真など約70点が並ぶ。「平和の原点は人の痛みの分かる心を持つ人間であること」と書き込んだ中学生への証言原稿もある。
沼田さんは22歳で被爆し、左足を切断。惨禍に耐えて芽吹いたアオギリに自らを重ね、訪れた修学旅行生たちに平和を訴え続けた。市民団体「被爆アオギリのねがいを広める会」(西区)が約1万点の遺品を整理し、今回の展示を企画した。
清水正人事務局長(68)は「沼田さんの具体性のある平和への思いが多くの人につながってほしい」と願っている。開場は午前9時半~午後5時半。最終日は午後3時まで。(山下美波)
(2024年7月31日朝刊掲載)
証言活動の予定がびっしり書かれた手帳やアオギリの下で活動する写真など約70点が並ぶ。「平和の原点は人の痛みの分かる心を持つ人間であること」と書き込んだ中学生への証言原稿もある。
沼田さんは22歳で被爆し、左足を切断。惨禍に耐えて芽吹いたアオギリに自らを重ね、訪れた修学旅行生たちに平和を訴え続けた。市民団体「被爆アオギリのねがいを広める会」(西区)が約1万点の遺品を整理し、今回の展示を企画した。
清水正人事務局長(68)は「沼田さんの具体性のある平和への思いが多くの人につながってほしい」と願っている。開場は午前9時半~午後5時半。最終日は午後3時まで。(山下美波)
(2024年7月31日朝刊掲載)