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入場規制拡大 撤回求め声明 8・6式典で市民団体

 広島市が6日の平和記念式典で実施する平和記念公園(中区)の入場規制拡大で、市民団体「8・6ヒロシマ平和へのつどい2024実行委員会」は31日、撤回を求める共同声明を発表した。1日に市に届ける。

 実行委は例年、原爆投下時刻に原爆ドーム前で体を横たえる「ダイイン」を実施。前後に横断幕などを掲げて拡声器を使った集会を開いており、午前5~9時にドームを含む公園全体を入場規制し、拡声器や横断幕の持ち込みを禁止する市の対応の影響を受ける。

 市は昨年の式典当日にドーム周辺でデモ参加者の一部が市職員に集団で体当たりしたとされる事件を規制拡大の理由にしており、市役所で記者会見した実行委の久野成章事務局長(64)は「事件と関係のない人が表現の自由を制限されるのは納得いかない」と主張した。

 共同声明は市民団体「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)」の森滝春子共同代表(85)たち38人が呼びかけ人となり、1万2千人を超えるオンライン署名が集まっている。

(2024年8月1日朝刊掲載)

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