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原爆の日避け武器持たず 陸自隊員パレード 山口の6・7日祭り

 山口市の夏の風物詩「山口七夕ちょうちんまつり」(6、7日)がある7日、陸上自衛隊山口駐屯地(同市)の隊員約100人が会場の市中心商店街をパレードする。隊員パレードは昨年に続く2度目だが、前回は銃の携行や広島原爆の日(6日)と重なる初日の実施に批判があったため、武器を持たず2日目に行うという。

 祭りを盛り上げて市民と交流し、隊員の士気を高めることなどが狙い。昨年は6日に隊員が迷彩服や制服姿で銃などを持ってパレードした。一部の市民から「広島に原爆が投下された日で軍隊を想起させる」「祭りにふさわしくない」などの指摘を受けたという。

 今年は原爆の日を避けて武器を持たない。翌8日に同駐屯地で予定する打ち上げ花火などの夏祭りのPRもする。

 市民団体「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動山口地区実行委員会」の内山新吾共同代表たちが31日に同駐屯地を訪ね、パレード開催日や武器携行、服装などに関する質問書を提出。文書回答を求めた際、駐屯地の担当者が口頭で概要を説明した。(藤田龍治)

(2024年8月1日朝刊掲載)

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