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原爆罹災者 名簿を公開 広島

 原爆で行方が分からなくなった人の消息を知る手がかりとなる「原爆罹災(りさい)者名簿」の公開が1日、広島市中区の広島国際会議場3階の研修室で始まった。約2万3千人の名前や最期の状況を確認できる。6日まで。

 広島東署で1968年に見つかった検視調書や周辺町村役場の死没者名簿など計82冊を公開。名前や死因、被爆当時の住所などが書かれている。捜している人の名前を親族が受付で申請し、名簿に掲載があれば閲覧とコピーをできる。

 市は68年から毎年名簿を公開。昨年は親族51人から申請があり、うち5人が確認した。市平和推進課は「申請は年中受け付けている。問い合わせを」と呼びかけている。

 会場では名前が判明していながら引き取り手が見つかっていない原爆供養塔の納骨名簿も掲示。原爆死没者名簿の登録申請と確認も受け付ける。午前9時~午後5時。同課☎082(242)7831。(野平慧一)

(2024年8月2日朝刊掲載)

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