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平和願い児童が折りばら 福山の坪生小 中学生らが指導

 平和への願いを発信する「折りばら」を学ぶ活動が、福山市坪生町の坪生小であった。普及に取り組む福山祭委員会折りばら部会と福山暁の星女子中(西深津町)の2年生たちが講師を務めた。

 4年生108人が参加した。同会の岡田晃尚部会長(59)は2003年のイラク戦争の際に、市民の平和への思いの象徴として折りばらを米ニューヨーク市に送ったエピソードを紹介。会員の宇田賢吉さん(84)は父親が広島市で被爆死し、母親も入市被爆で苦しんだ経験を語り「戦争で家族を失う人が出ないよう祈りながら、ばらを折って」と語りかけた。

 児童は会員と生徒、地域のボランティア計21人から、折り目のつけ方やクリップを使った紙の留め方のこつを教わった。大中楓翔(ふうと)さん(9)は「世界中が平和になってほしいと思いながら初めて折った。家族にも折り方を教えたい」と話した。(東山慧介)

(2024年8月2日朝刊掲載)

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