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平和な世 対話から 原爆の子の像で碑前祭

■記者 水川恭輔

 平和記念公園(広島市中区)にある「原爆の子の像」で24日、児童、生徒による碑前祭があった。佐々木禎子さんの死が建立のきっかけとなった像の前に市内29小中学校から約400人が集まった。

 戦争犠牲者の追悼のため全員で1分間黙とう。原爆投下後の街の惨状を表した詩を安佐中(安佐南区)の生徒10人が朗読したり、各校の代表が折り鶴を像にささげたりした。

 禎子さんは2歳で被爆。白血病が治るよう願いを込めて鶴を折ったが12歳で亡くなった。禎子さんが在籍した幟町中(中区)3年福田杏菜さん(14)は「本当の平和は武力による解決ではなく、話し合いで一つの意見をつくりあげることです」とアピール文を読み上げた。

 碑前祭は21回目。幟町中と安佐中、祇園東中(同)の生徒が実行委員を務めた。

(2009年7月25日朝刊掲載)

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