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三次から平和願う 三良坂・吉舎 灯籠や献花

 三次市三良坂町の三良坂平和公園で2日夜、市主催の「平和のつどい」が開かれ、約200人が参加。平和記念公園(広島市中区)の折り鶴を再利用した灯籠約800個に明かりをともした。3日は吉舎町で原爆死没者慰霊追悼式が催された。

 三良坂中3年の4人が「永遠の平和を望む 核によって命の灯が消されることのないように」などと三次市の平和非核都市宣言を朗読した。

 日没後、広島の原爆慰霊碑そばの「平和の灯(ともしび)」から採った火を使い、親子連れたちが広場の灯籠に点火。「争わない世界」などのメッセージや、虹、ハートなどの図柄が浮かび上がった。

 複合施設よっしゃ吉舎での追悼式は、被爆者や被爆2世でつくる吉舎町原爆の会(50人)が営んだ。この1年で町内の被爆者4人が他界し、死没者名簿の記載者は487人に。遺族や吉舎小児童約30人が黙とうをささげ、白菊を手向けた。

 今年は放課後児童クラブの同小児童が「平和になって」などと記した短冊をつるした大きな折り鶴を作製。吉舎、敷地保育所の園児の千羽鶴とともに近くの慰霊碑前に掲げた。同小6年吉原直宏さん(12)は「未来の人に原爆の怖さを伝えていきたい」と力を込めた。 (戸田剛就、林淳一郎)

(2024年8月4日朝刊掲載)

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