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オスプレイ 安全性考える 岩国で市民団体が学習会

 米軍岩国基地(岩国市)の機能強化に反対する市民団体「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」は3日、基地に年内に配備される予定の輸送機オスプレイに関する学習会を市民文化会館で開いた。オンラインを含む約40人が参加。講師の久米慶典事務局長が安全性に疑問を呈した。

 久米事務局長は、鹿児島県・屋久島沖で昨年11月に米空軍のCV22オスプレイが墜落した事故に言及。米空軍が2日に公表した調査報告書で変速機の破損などを原因と結論付けた点を巡り「(破損の)根本原因の解明はできておらず、安全対策を取ることはできない」と指摘した。

 今後も故障が起こり得るとし、「岩国基地に配備されれば緊急着陸が増える可能性がある。周辺住民への影響は大きい」との懸念を示した。

 国は7月、市などにオスプレイの岩国基地への配備計画を伝えた。屋久島沖の事故を巡っては今月5日、中国四国防衛局幹部が市役所で福田良彦市長に調査結果を説明する。(長久豪佑)

(2024年8月4日朝刊掲載)

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