×

ニュース

児童が育てた菊手向け平和願う 三次の河内地区で集い

 三次市の河内地区で5日、太平洋戦争などの戦没者を悼む平和の集いがあった。住民でつくる実行委員会が開催。地元の河内小児童が育てた菊を慰霊碑に手向け、戦争のない世界を願った。

 同小の全校児童16人と住民たち計約40人が黙とう。堂前昭己実行委員長(69)が「戦争は絶対にいけない。皆さんと思いを込めて祈りたい」と呼びかけ、地区の戦没者100人を悼む碑に菊や折り鶴をささげた。

 集いに先立ち、5、6年生7人が校庭の畑で菊を摘み取った。4月から地元の菊農家坂居君枝さん(85)に教わり、白や黄の菊約200本を育ててきた。「平和の意味を深くかみしめて」と坂居さん。7人は6日朝、広島市中区である平和記念式典に参列し、式後に原爆慰霊碑へ献花する。

 5年の休束(きゅうそく)歩さん(10)は「戦争という言葉がなくなるよう、僕たちにできることに取り組みたい」と話した。

(2024年8月6日朝刊掲載)

年別アーカイブ