韓国人犠牲者を慰霊 同胞庁トップ 2年連続参列 平和公園
24年8月6日
韓国人原爆犠牲者慰霊祭が5日、広島市中区の平和記念公園で営まれた。韓国政府の在外同胞庁トップが2年連続で参列。遺族ら約250人と共に犠牲者を悼んだ。
慰霊祭は在日本大韓民国民団(民団)広島県地方本部が韓国人原爆犠牲者慰霊碑の前で催した。この1年に死亡を確認した被爆者4人を書き加えた計2814人分の死没者名簿を奉納し、参列者で黙とう。同庁トップの李相徳(イ・サンドク)氏は「原爆の惨事が繰り返されないよう人類の共同繁栄と世界平和の増進に最善を尽くす」と誓った。
昨年5月には、市での先進7カ国首脳会議(G7サミット)に招かれた尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が現職として初めて慰霊碑を訪れた。被爆2世で韓国原爆被害者対策特別委員会の権俊五(クォン・ジュノ)委員長(75)=西区=は、大統領の広島訪問により韓国の若者の間で原爆被害へ関心が高まっているとし、「核抑止論ではなく、核のない世界に向かってほしい」と願った。(下高充生)
(2024年8月6日朝刊掲載)
慰霊祭は在日本大韓民国民団(民団)広島県地方本部が韓国人原爆犠牲者慰霊碑の前で催した。この1年に死亡を確認した被爆者4人を書き加えた計2814人分の死没者名簿を奉納し、参列者で黙とう。同庁トップの李相徳(イ・サンドク)氏は「原爆の惨事が繰り返されないよう人類の共同繁栄と世界平和の増進に最善を尽くす」と誓った。
昨年5月には、市での先進7カ国首脳会議(G7サミット)に招かれた尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が現職として初めて慰霊碑を訪れた。被爆2世で韓国原爆被害者対策特別委員会の権俊五(クォン・ジュノ)委員長(75)=西区=は、大統領の広島訪問により韓国の若者の間で原爆被害へ関心が高まっているとし、「核抑止論ではなく、核のない世界に向かってほしい」と願った。(下高充生)
(2024年8月6日朝刊掲載)