禎子さん紙芝居 次世代がリレー 府中の中高生、きょう「像」のそばで上演 活動25年目の中村さん、輪広げる
24年8月6日
府中町の安芸府中高、府中中、府中緑ケ丘中の3校の生徒が6日、平和記念公園(広島市中区)内にある原爆の子の像そばで、モデルとなった佐々木禎子さんの生涯を描いた紙芝居を上演する。被爆2世で町内に住む中村由利江さん(73)が1人で始めて25年目。平和への思いを次世代につないでいる。(二井理江)
中村さんが府中公民館にあった紙芝居「原爆の子 さだ子の願い」を見つけ、平和記念公園で初めて上演したのが2000年の8月6日。外国人の姿も多く、町国際交流協会会長の小柴浩美さん(64)の協力で02年から2人で英訳版も演じる。
中高生に広がったのは11年から。中村さんの呼びかけに府中緑ケ丘中の生徒が応じ、15年には安芸府中高、19年には府中中にも輪が広がった。新型コロナウイルス禍の20、21年も府中中で披露し続けた。 今年は、同高の25人、府中中の1人、府中緑ケ丘中の5人が参加。平和記念式典終了後から正午ごろまで随時、披露する予定だ。
5日に府中緑ケ丘中であった3回目の合同練習では、中村さんと小柴さんが見守る中、生徒が熱演。4年目の参加という同高1年山城ひび希さん(15)は「禎子さんの生きたかった思い、平和の大切さをさらに多くの人に伝えたい」と意気込む。
「禎子さんと同世代の若い人たちがどんどん自主的に活動してくれて頼もしい」と喜ぶ中村さん。「これから小学生にも広げていきたい」。四半世紀の節目の本番を笑顔で迎える。
(2024年8月6日朝刊掲載)
中村さんが府中公民館にあった紙芝居「原爆の子 さだ子の願い」を見つけ、平和記念公園で初めて上演したのが2000年の8月6日。外国人の姿も多く、町国際交流協会会長の小柴浩美さん(64)の協力で02年から2人で英訳版も演じる。
中高生に広がったのは11年から。中村さんの呼びかけに府中緑ケ丘中の生徒が応じ、15年には安芸府中高、19年には府中中にも輪が広がった。新型コロナウイルス禍の20、21年も府中中で披露し続けた。 今年は、同高の25人、府中中の1人、府中緑ケ丘中の5人が参加。平和記念式典終了後から正午ごろまで随時、披露する予定だ。
5日に府中緑ケ丘中であった3回目の合同練習では、中村さんと小柴さんが見守る中、生徒が熱演。4年目の参加という同高1年山城ひび希さん(15)は「禎子さんの生きたかった思い、平和の大切さをさらに多くの人に伝えたい」と意気込む。
「禎子さんと同世代の若い人たちがどんどん自主的に活動してくれて頼もしい」と喜ぶ中村さん。「これから小学生にも広げていきたい」。四半世紀の節目の本番を笑顔で迎える。
(2024年8月6日朝刊掲載)