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御調中生徒 折り鶴献納 原爆被害者協 解散後も継続

 尾道市御調町の御調中生が6日、同町の原爆慰霊碑に折り鶴をささげた。碑を建てて式典を開いてきた同町原爆被害者協議会は2020年に解散したが、平和を誓う行事として続けている。

 生徒会の7人が碑前に整列して折り鶴を献納。碑に手を合わせて水をかけ、犠牲者を悼んだ。

 同協議会の元会員で、2歳で被爆した金野鈴恵さん(81)は「原子爆弾は後遺症があり、絶対に使ってはいけなかった。まず自分が健康で過ごし、家族や友達を大切にしてほしい」と呼びかけた。

 全校生徒110人は5日、同協議会が制作した被爆体験の紙芝居で平和学習をした。生徒会長の3年岡孝倫(たかみち)さん(15)は「原爆は恐ろしいものだと実感した。大人になっても平和のことを考えたい」と話していた。(森田晃司)

(2024年8月7日朝刊掲載)

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